乳歯遺残について

こんにちは。埼玉県所沢市小手指のアニマルケアガーデン椿峰です。

先日2月のパピーパーティーを開催し、多くのご家族にご参加いただきました。今回はミニセミナーでデンタルケアについてお話させていただきました。

3歳以上のワンちゃんの8割が歯周病もしくは歯周病予備軍といわれており、健康な歯を保つためには日々のデンタルケアは欠かせません。ただし、大人になってから歯磨きを頑張ろうとしても上手くやらせてくれないワンちゃんが多いです。できる限り子犬のうちから口を触ること、歯ブラシを口に入れることに慣れさせてあげることが重要です。

また、特に小型犬で多いのが「乳歯遺残」です。本来ワンちゃんも人間と同じく最初に生えてくるのは子供の歯、いわゆる「乳歯」です。生後半年くらいを目安に大人の歯「永久歯」が生えてきて乳歯が抜けていきます。その後は歯が生え変わることはありません。まれに永久歯が生えてきても乳歯が残ってしまう「乳歯遺残」が起こることがあります。

※黄色い矢印が乳歯

乳歯遺残があると歯垢や歯石がたまりやすくなり、若くても歯周病になってしまいます。

下の写真は1歳半のワンちゃんですが、すでに歯石がついて歯茎も炎症を起こしています。

こうならないために乳歯遺残がある子は乳歯を抜いてしまうのが一般的です。しかし、乳歯といえど抜歯には痛みが伴うので全身麻酔下でないと実施することは難しいです。当院では避妊手術や去勢手術をする際に同時に抜いてしまうことをお勧めしています。そうすれば何度も全身麻酔をかける必要はありません。

抜歯前

抜歯後

避妊手術や去勢手術をする時には身体検査と同時に乳歯が残ってないかどうかもよく見てもらって獣医師とよく相談して下さい。

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