新型コロナウイルスについて

こんにちは。所沢市小手指のアニマルケアガーデン椿峰です。

だいぶ暖かくなってきて、桜が咲いてるのを見かけるようになりました。春の訪れを感じるようになってきましたが、新型コロナウイルスの影響で少し寂しい日がつづいています。

その影響も考慮して3月のパピーパーティーは参加人数を制限して小規模で開催致しました。

その際とまた診察時に新型コロナウイルスについての質問を受けたのでこちらでも載せさせていただきます。

 

Q.新型コロナウイルスは犬に感染するのか?

A.感染します。香港で新型コロナウイルスに感染した人が飼育するワンちゃんから新型コロナウイルスの弱陽性反応が出ました。これは検査のエラーなどではなく、何度か再検査を実施しても同じ結果が得られたことから国際獣疫事務局(OIE)が弱い感染が起こっていることを確認しました。

幸いなことに感染したワンちゃんに症状はなく、無治療で2週間後には検査が陰性になったようです。

Q.犬を飼育しているが、飼い主が新型コロナウイルスに感染した場合はどうしたらよいか?

A.飼育者が新型コロナウイルスになった場合、ワンちゃんの新型コロナウイルスの検査は一般の動物病院では実施できないため、公的機関(保健所)等に連絡するようにして下さい。

ただし、現時点では国内でのワンちゃんの新型コロナウイルス検査は難しいと思いますので、基本的には感染していることを前提に行動することをおすすめします。

Q.犬が新型コロナウイルスに感染した場合どうするか?

A.幸い、香港で感染が確認されたワンちゃんも無症状で自然回復しました。明らかな体調不良を認めなければ治療の必要はありません。ただし、ウイルスが少量ながらそこに存在することにはなるので家の中でできる限り隔離して外出は控えるようにして下さい。

Q.感染していないワンちゃんたちはどうすればよいか?

A.基本的にはワンちゃん同士で爆発的に感染が広がる可能性は低いと考えられます。ワンちゃん同士よりも人からワンちゃんへの感染リスクの方がはるかに高いでしょう。そのため飼い主本人が感染しないようにすることが何よりも重要です。一般的なお散歩で感染するリスクはほとんどないですが、やはり不特定の人が集まる場所やイベントへの参加は控えるほうが良さそうです。

ちなみにワンちゃんの混合ワクチンには犬コロナウイルスに対するワクチンも含まれていますが、今回の新型コロナウイルスに対しては効果がなく、世界のワクチンガイドラインでも接種は推奨されていません。

Q.猫やそのほかの動物はどうしたらいいか?

A.現時点ではそのほかの動物に感染が起こるかわかっていません。ただし、感染するリスクは少なからずあるのでできる限り外出させない方が望ましいです。

以上になります。今後動物に対しての新型コロナウイルスの新しい情報が入り次第更新していく予定です。

追記

3/28にベルギーではじめて猫ちゃんへの新型コロナウイルスの感染が確認されました。飼い主が新型コロナウイルスに感染し、飼育している猫ちゃんにも感染した可能性が高いとされています。

香港で感染が確認されたワンちゃんでは無症状であったのに対し、猫ちゃんでは一過性の消化器症状と呼吸器症状が出たようです。その後の猫ちゃんの様子はまだわかりませんが、ワンちゃんとは感染による影響が異なる可能性があります。基本的に飼育している猫ちゃんが人の密集している場所に行くことは考えづらいので、一番は「飼育者→猫ちゃん」の感染を気を付けなければなりません。猫ちゃんに限らず、ペットを飼育している方は咳などの症状がある場合はペットとの過度な接触を避け、こまめに換気をする、可能であれば室内の消毒等をして大事な家族を守りましょう。

当院では新型コロナウイルス対策としてスタッフのマスク着用、空気清浄機の稼働・換気、入り口に消毒剤の配置等を実施しています。

また以前より予約制をとらせていただいていますが、飼い主さん同士の混雑を避けるためご来院の際はあらかじめご連絡いただくよう改めてお願い申し上げます。

不要不急の外出は自粛となっておりますが、愛犬愛猫の体調が悪い時には迷わずご連絡ください。

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