こんにちは、ACG椿峰です。
四月も中旬になり、不安的な天気がようやく落ち着いてきました。
ワンちゃんやネコちゃんも寒暖の差が激しいと人と同じく、体調を壊してしまいます。
時折、下痢や嘔吐など調子を崩した患者さんがいらっしゃいましたが、皆さんは大丈夫でしたか。
気温の変化も落ち着いて、これからは狂犬病やフィラリアといった予防に来られる患者さんが増えます。
一般的にワンチャンの予防は「4大予防(もしくは5大予防)」と言われていて
・狂犬病
・混合ワクチン
・フィラリア
・ノミ・ダニ
・(お腹の寄生虫)
の4つ(5つ)です。
狂犬病や混合ワクチンの予防接種やフィラリアに関しては認知度が高く予防されている方が多いと思いますが、ノミ・ダニに関してはまだまだ普及していないのが現状です。
特にマダニは吸血による皮膚の痒みや貧血だけでなく、寄生虫やウイルスを媒介することで死に至る病気を起こすことがあります。
中でも怖いのが重症熱性血小板減少症(SFTS)という日本では2013年に初めて報告された新しい感染症です。
2019年3月時点での人での発生は401例、治療法は対症療法のみで有効なワクチンや薬剤は見つかっておらず、うち65例の患者さんが亡くなってしまっています。
すでにワンちゃんや猫ちゃんでの感染も確認されており、さらに怖いのはワンちゃんや猫ちゃんから人に感染することも報告されています。
当院では早くも狭山湖周辺でお散歩をしているワンちゃんがダニがついてると来院されました。
ワンちゃん、猫ちゃんを守るため、またご自身や周囲の人を守るためにもマダニの予防も考えてあげましょう。
~参考~
国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html
ノミダニフィラリア.com
https://n-d-f.com/nomi_madani/sfts/